リテラシーの意味は「本質を見抜き、活用する能力」です。
知識などを上手に利用すること。
主に、以下のような基礎的な力を表しています。
- 情報収集力
- 情報処理力
- 理解力
- 判断力
- 伝達力
- 表現力
リテラシーが低い人とは?
リテラシーが低いとは、知識や情報をうまく受け取れないということです。
リテラシーがない人の特徴として:
- 情報を収集する力も弱いため、新しい知識を得にくい
- 情報を得たとしても、判断力が弱いため取捨選択できず、騙されやすい
- 情報を組み合わせ、うまく他者に伝えることができない
ネット社会となり、情報の量も質も加速的に増加しました。
その結果として、受け手側の能力が求められている背景があります。
リテラシーの由来は「識字率」から
リテラシー(literacy)の語源は「識字率」から来ています。
読み書きなどの読解記述力を元々は意味していました。
英語の Letter(文字)から派生して生まれたといわれています。
リテラシーの例文・使い方
ネットリテラシーといった授業を大学で習った方もいらっしゃるかもしれません。
情報過多の時代ですので、こういった授業も増えてきました。
リテラシーとは、どちらかと言うと表現力など発信側ではなく、使いこなし力。
すなわち、受け手側の能力です。
語源からすると基礎的な能力を表していますが、現在使われているリテラシーの意味合いは幅広いです。
以下のように、全般的な能力だけでなく、応用能力まで含んでいることがあります。
情報リテラシーの意味とは
情報リテラシーとは、大量の情報から自分に必要な情報を読み解く能力。
例えば、
Google などの検索エンジンを使い、自分の知りたい情報を素早く、適切に得ること。
情報リテラシーと情報モラルとの違い
情報モラルとは、情報を扱う際のルール・決まりごとです。
似ていますが、リテラシーは個々の能力を表しています。
情報リテラシーとデジタルデバイド
デジタルデバイドとは、情報リテラシーの「差」によって起こる格差を表しています。
一般に情報リテラシーが低い人を「情報弱者」と言います。
略すと「情弱」ですね。
メディアリテラシーとは
メディアリテラシーとは、テレビなどのマスメディアの真偽を見抜き、批判的に読み解く力です。
その他の○○リテラシーにも共通しますが、
- 俯瞰的に見る
- 客観的に処理する
- 適切な表現であるか判断する
- 差別的でないか区別する
- 偏りがないか考慮する
とも言えます。
近年では SNS が発達し、Twitter では災害時にフェイクニュースが頻繁に起こるようになりました。
もちろん、そのようなデマを発信する悪意ある人間も悪いのですが、情報をそのまま鵜呑みにして、受け取ってしまう受け手側も悪い面はあります。
TV放送もスポンサーの影響力が強いため、報道に偏りが生じます。
情報に踊らされないよう、何が大切なのかを見定める必要性がありますね。
○○リテラシーという用語は増え続ける
- 金融リテラシー
- 科学技術リテラシー
- リーガルリテラシー
などがたくさんのジャンルで○○リテラシーと言う言葉があります。
ある意味、情報や知識に関連するものならば、何でもリテラシーと言えてしまいます。
非常に万能な言葉なのかもしれません。
【注意点】リテラシーを使うなら、書き言葉がオススメ
ここまで説明してきましたが、正直なところ日常生活で使うにはかなり難しい言葉です。
リテラシーとは、ざっくりとした、曖昧で抽象的な表現です。
皆さんは、テレビで評論家が小難しいカタカナ語を自慢気に話してることを見たことは一度はありますね。
大学教授や評論家などいわゆる知識人が、知ったような顔をして、好んで使う言葉でもあります。
ハッキリ言って、嫌われます。
もちろん、しっかりと知識や教養がある方もいらっしゃいます。
しかし、少しかじっただけの、なんちゃって知識人「意識高い系」と言われる方もいらっしゃいます。
リテラシーという言葉はほとんどの方にとって、意味がすぐには分からない、混乱を招く用語です。
使用の際には気をつけましょう。
会話で使うというよりも、文章など書き言葉で使った方が良いかもしれませんね。