懊悩煩悶の読み方と意味とは?使い方も分かりやすく3分で解説

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懊悩とは、「おうのう」と読み、「悩むこと」を意味します。
煩悶とは、「はんもんと読み、「苦しむこと」を意味します。

夏目漱石の「こころ」で出てくるフレーズでもあります。

どちらも心配を繰り返すという心情を表していますが、どう違うのでしょうか?

 

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「懊悩」「煩悶」の違いは、心の内面か体の外か

  • 「懊悩」は文字にある通り、心の奥で悩むこと。
    あくまで心の中での変化・状態です。

 

  • 「煩悶」は煩わしく(わずらわしく)悶える(もだえる)こと。
    苦しみが表面や態度に出ている状態です。

 

内面で完結しているか、外面まで出てしまっているかの違いがあります。

 

「懊悩」と「煩悶」を比べるとどちらが辛いの?

心配事や不安などを繰り返して無限ループのように、苦しむ様子。

 

苦しみが表面に出ている様子から、以下の関係ではないでしょうか。

懊悩 < 煩悶

 

  • 「懊悩」:「う~ん」っと、頭の中で悩んでいる状態
  • 「煩悶」:「キーっ」っと、頭や胸をかきむしり悩んでいる状態

 

以下のような順序が自然です。

  1. 「懊悩」し続ける
  2. 頭の中が沸騰してしまう
  3. 「煩悶」し、さらに苦しむ

 

もちろん、頭の中は空っぽだけど「煩悶」だけという場合もあるでしょう。

 

懊悩煩悶の使い方・例文

  • 「懊悩煩悶している内に、朝になってしまった」
  • 「懊悩煩悶しても仕方がない。もはや後戻りできない」

難しい漢字のため、暗く複雑なイメージがより強く喚起されますね。