- 周りとは、周囲のこと。
- 回りとは、クルクルまわる回転のこと。
- 廻りとは、めぐって、元の所に戻る循環のこと。
周り・回り・廻りの具体例と使い分け
周り:
- 池の周り
- 周りの人と比べる
- 周りを見渡す
回り:
- 時計回り
- エンジンの回りの調子が悪い
- でんぐり返しの回りができない
廻り:※基本的に「回り」でも良い
- 金廻りの良かった
- 先廻りして待った
- 空廻りをする
- 水廻り
上記を組み合わせ:
- 地球の周りを回る
「客先周り」ではなく、「客先回り」が正しい
×客先周り:客先の周囲。
〇 客先回り:客先を1つ2つと訪問していく。(行動)
お客さんの所を巡回するので、回りが正しいです。
なぜ違和感を感じるのかというと、
- 周りとは、場所・範囲
- 回りとは、行動・動き
だからでしょう。
周り・回り・廻りの由来
- 「周」は、あまねく行き渡るという意味。
そこから、その回り・周囲を意味する。
- 「回」は、回転するさま。
他にも、小さい囲いの外に、大きい囲いをめぐらしたさま。
- 「廻」は、「回」と同系の字。かえる(かえす)、循環、巡ると同義。
「回」に「廴」(進み歩くこと)を付けた会意兼形声文字。
「囲り」で「まわり」とも読まないので注意
「周囲」という漢字から、つい「囲り」と書いてしまうこともありますが、正しくありません。
囲む(かこむ)のみです。
どうして分からない場合は、ひらがなの「まわり」で十分です。
【まとめ】最後に一押しの解説
- 周りはその辺り、目の届く範囲
- 回りは一回転、360度の動き
- 廻りは巡り。1周して元に戻る